きっときみのことおれはわかんないんだよね

童貞を竹で割ったような性格

室戸岬

[SNSから転記]

昨日徹夜だったから寝付きが悪い。これを書いたら寝よう。

昔の恋人の話でも書くか。と言っても半分以上俺の話だけど。大抵この類のことばかり書く。分かりやすいし。

前のアカウントで書いたけど、随分前に好きだった恋人に振られた時の話のその続き。

その後恋人は2週間後に一部上場企業の営業マンと付き合い始めたし、当時はブロック機能なんて無いブログにそんなことが綴られていて、見なければ良いのにそんなものを見ては打ち拉がれていた。

その恋人と付き合うまではずっと精神を病んでいる人と付き合っていたので、恋人の気を引く行動がそういった方法しか思い浮かばず、自傷行為をして、死のうとしたり色々したけど結局死ねなかった。俺は死に切れ無かった。(余談だけどその経験以降「死にたい」と言う友人に対しては、今までは心配していたのに「そうなんだ」と言うようになった。実際生きていた方が良いのは違いないんだけど、そこで死ねる奴と死ねない奴には雲泥の差があるから、大体の奴は死なない。テラハの人もそうだけど、絶望に立ち向かえる程、人は強くない。絶望し切れなかった人にしか、道は残されてないだけで。余談終わり。)

それから俺は元恋人が好きだった事を全てやろうと思った。

元恋人を憎み、元恋人が好きな物を全て好きになって、元恋人より優れた知識や経験で打ち負かしたいと思った。

元恋人は登山が好きだったけど富士山に登った事がないと言っていたから富士山に登り、自己啓発本を読んでいたから彼女が読んだ事もないような自己啓発本を読み漁り、元恋人はアメカジや古着が好きだったから、当時着ていた真っ黒で細い服を全部捨て元恋人が好きだった古着屋で服を買い漁り着た。彼女が好きだったバンドやアーティストのライブに行き、元恋人が好きだった俺は全く興味のない分野の勉強をして、ポジティブに生きようとした。

ふと虚しさに襲われるようになった。元恋人を憎んでいたのに、元恋人の全てに囚われていた。でも俺自身にはどうする事もできなかった。

全てをやめて、酒を死ぬほど飲み、また自傷したりして過ごした。

新しい恋人が出来れば何か変わるだろうかと俺の事を好きと言ってくれる女の子と遊び、旅行に出かけて、セックスをした。

翌日、晴れた日の海岸に行った。

俺は波打ち際をサンダルで歩くその子の写真をカメラで撮っていた。彼女は笑っていた。

しばらく歩いて彼女は

もう会わない方が良いね。

と言った。俺は昨日俺の腕の傷を見て呆れたように言葉を失っていたその子の顔を思い出して

そうだね。

と言った。俺は謝ることすらしなかった。

結局、俺は何も変われなかったし誰かを不快にしてきたと思う。このままかもしれないな、クソみたいな生き方かもしれないな、と不安になる。

それでも何かまともになってると信じて生きている。

良くなってるんだと。

泣いていた自分に、大丈夫だと言ってやれるように。

今日も生きる。誰かに許されないとしても、傲慢に、惨め垂らしくても生きていく。

それで許される事もあるんだと自分に言い聞かせて。

さぁ寝ることにするか。もう朝だね。おはよう。おやすみなさい。